棒針編みをするときに右手に糸をかけるのをアメリカ式、左手に糸をかけるのをフランス式と言いますが、基礎本の解説や動画を見ると左手にかけるフランス式が紹介されていることが多いですね。
フランス式のメリットは早く編めること、デメリットは編み地がゆるくなりやすいこと、とされていますが、実感としてもその通りだと思います。
小指と薬指の間にはさむだけだと、細い糸やすべりやすい糸の場合は特にすぐゆるむので、何度も糸を持ち直したり、糸を張ろうとして人差し指を突っ張って変な力が入ったり…。この持ち方はちょっと苦手なのです。

そこで、基本的には左手に糸をかけて編んでいますが、ゲージがきついほうが好みなので、小指に1回糸を巻きつけて持つようにしています。
並太糸を7号針で、糸の持ち方を変えて編む実験をしてみました。同じ目数、同じ段数でも予想以上に大きさが変わってしまいました。
左から
アメリカ式 (ゲージ) 19目、27段
フランス式で小指に糸を巻きつけ 18目、26段
一般的なフランス式 16目、24段
小指に一度糸を巻きつけると、テンションが保ちやすいので編地がゆるみにくくなります。

下の画像のように人差し指に糸を巻きつけても糸をピンと張りやすくなりますよ。

手加減がゆるいかなと思う方、私と同じように糸がすべりやすい方は試してみてくださいね。