アランカーディガンを編む(2) パーツを編んでいきます

制作記録

デザインが決まってやっと編める! そう、ここからが一番楽しい時間。のはずですが、想定しているサイズになるのか、思ったような模様になるのか? まだ小さなスワッチしか編んでいないので、実物大になったら「イメージと違った」となってしまうかもしれません。「うまくいきますように」と半ば祈る気持ちでスタートです。

後ろ身頃を編む

「編む」ことが好きなのだから、やっぱりスワッチを編みながら机上であれこれ計算するより断然楽しいわけです。
ねじり1目ゴム編みは頭を空っぽにして黙々と手を動かし、模様編みに入るところでは目数を間違えないように慎重に、リズムが掴めれば操作のタイミングもあまり迷うことなく、太い糸なので思ったよりも早くザクザクと編み進んでいきます。
だいたい途中で納得いかない所が出てきて大量にほどくことが多いのですが、今回は「あれ、いいんじゃないかな?」と思いのほか順調です。後で思わぬ落とし穴があるのかも。
袖の減らし目に入る前に一旦ここで保留。なぜなら、ラグラン線の割り出しをまだ考えていないから…。

前身頃を編む

考えるのは後回しにして前身頃に取り掛かります。編み慣れてきて身幅も半分なので早く進みます。
脇まで編めたところで、手を止めて減目の計算。編み地を眺めて、メジャーであれこれ測り、模様の切れ目はどうなる云々考えて、本も参考にしながらラグラン線と襟ぐりの減目を決めていきます。

既成のパターンからもたくさんヒントをもらっています。特にこちらのアランセーターの本には大変お世話になりました。

まず、前身頃のラグランを先に編んで様子を見ます。
大きな模様がもう少し中心寄りになるような配置にしたほうがよかった気もしますが、この模様の並びが気に入っているのでこのまま行くことにします。

途中になっていた後ろ身頃の続きを編み、左前身頃も編み、身頃は終了。

ところで、編み図に書いてある「2−1−3」のような割り出しの表記、「2段ごと1目減(or増)を3回繰り返す」ということですが、私はどうも苦手で何度となく見ているのに全然慣れません。途中で何度も数え直してしまい編むことに集中できないのです。
自分で割り出しを考えるときは尚更混乱するので、○段目に△目減らす(or増やす)針にかかっている目数は★目、という表を作っておいて1段ごとチェックを入れながら編むようにしています。面倒なようだけど、結果この方が編んでいる途中のストレスが少なくて済みますし、間違った時もどこが原因かわかりやすいです。

例えば身頃の両端で袖ぐりの減目をするときはこんな感じ。実際はもっと雑な手書きメモですけど。

袖を編む

ここで再び中断。袖のサイズをまだきちんと決めていないのです。
ラグランなので袖山の減目のところは身頃と同じでいいとして、腕回りのサイズ、手首から腕回りにかけての増目、袖丈、を決めていきます。
袖が片方編み上がったらグンと完成イメージに近くなりました。

最後に袖をもう1本、ちょっと飽きてきた? でも大きなパーツもこれでおしまいと思うと名残惜しいところもあります。

はじめにきちんと製図もせずに成り行きで編んできました。見る人が見たらなんと雑なやり方かと呆れられるかもしれません。でも、ぼんやりと思い描いていたものが徐々に形になっていくのがうれしくて、途中で何度も編み地を広げて眺めていました。
全てのパーツが編み揃うまで約3週間、時間はかかるけれど、この時間こそが編み物ならではの楽しみですね。

次回はパーツのとじはぎ、まとめ方をレポートします。

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